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被災者に重くのしかかる保証債務(2)

「被災者に重くのしかかる保証債務」(2)

報告者:司法書士 井上尚人

((1)より続く)

 悩ましいのは、夫の退職金が出ることであった。死亡によりなぜ退職金が出るのか、会社から退職扱いを受けることになったのだろうと想像するが、ともかく退職金が出る。相談者にとって何より今後の生活費に充てたい資金である。何とか手元に遺してあげたい。だが、退職金は夫の遺産であり相続財産である。安易に相続放棄を選択するわけにはいかない。いずれ請求を受ける連帯保証債務と比べて検討する必要がある・・・とりあえず相続放棄期間延長の申立をしておくべきか・・・いやむしろ自己破産をして自由財産の拡張の申立をして・・・いろいろな手続が頭の中を駆け巡る。適した回答が定まらない。結局、冒頭の回答をするのが精一杯であった。

同旨のケースは多くあるに違いない。情義に基づく連帯保証契約が壊滅的な災害時に如何に被災者の生活再建の妨げになるか。保証契約さえなければこの被災者は余計な悩みを抱えることはなかった。だが相談者の夫は、兄夫婦の頼みを断ることができただろうか?

被災者は、長期にわたる継続的な法律専門家の支援を必要としている。私は、週末もう一度宮城に入る。この被災者に会うことができれば、最新の情報を伝えたいと思っている。

以上

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