スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

被災者に重くのしかかる保証債務(1)

静岡の井上尚人司法書士よりの報告を掲載します。
(長いので(1)と(2)にわけました。)

「被災者に重くのしかかる保証債務」(1)

報告者:司法書士 井上尚人

「連帯保証債務を相続するので、貴方やお子さんは債務を負担することになります。結果的に、相続放棄あるいは限定承認という手続を取らなければならなくなるかもしれません。」相談者は呆然と、文字通りがっくり肩を落とし俯いた。「夫が死んでも保証は消えないんですね。やはり保証が来るんですね・・・」何度も小声でつぶやく。辛い。私は厳しい現実を告げなければならない。だが、告げることで相談者に精神的二次被害を負わせることにならないか・・・。

 3月26・27日、静岡の司法書士有志6名が被災地に入り、避難所を巡回して法律相談を行った。現地に入ることになった経緯などについては、同行メンバーの1人である芝知美司法書士のブログに詳細があるのでそちらをご覧いただきたい(http://blog.livedoor.jp/koichaaisu/)。
 被災者の方々は、最初は口が重いが雑談を重ねるうち、堰を切ったようにあれもこれもと不安に思っていることを口にするようになる。地震から2週間、避難所生活が長期化するにつれて将来のことを考え始めるのは当然で、その中にはたくさんの法律問題が含まれる。私たちの仕事は、被災者の方々が話す中から法律に関係する部分を抽出してお答えすることである。雇用、仮設住宅、ローン、近隣紛争、境界、土地の流出、地盤の整備、預金の引き出し、相続、瓦礫の撤去費用、地震保険、家賃、その他雑多な相談が寄せられたが、冒頭の保証に関する相談もその中の一つである。

 相談内容は、相談者の夫が兄夫婦のローンの保証人になっていたものの、津波で夫が亡くなり、兄夫婦は無事だったが兄夫婦の家は完全に流されてしまった。自分の家も失った。夫の保証債務はどうなるのか・・・というものである。
 相談者によると、兄夫婦はおそらく自己破産するであろうとのことである。主立った財産も収入も失った状況であるから兄夫婦の立場としては合理的な判断である。しかし、遺された自分や子供はどうなる?津波で夫も何もかも失ったのに、余計な借金まで負わなければならない?悲痛な問いかけ。答えに窮する。

(以下(2)へ続く)

コメントの投稿

非公開コメント

ご案内
プロフィール

hosyouhigai

Author:hosyouhigai
保証被害対策全国会議のページです。
保証制度の改正に向けて、意見の提言や改正のための運動に取り組んでいきます。

最新記事
最新コメント
検索フォーム
リンク
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。